一粒万倍(いちりゅうまんばい)

一粒の籾(もみ)が万倍にも実る稲穂になるという意味から生まれた言葉である。

子供の頃、グリコのおまけつきキャラメルで育った世代なので、

その箱に書いていた「一粒300メートル」が頭に残っている。

 

そのせいで、ひとつぶまんばいと読んでしまう。

 

台風一過、晴天のさわやかな日が来ると相場は決まっていたが、1昨日は異常に暑かった。

そしてむしむしとする日だった。

(過去のメルマガの記事を投稿しています。2月に台風があった訳ではありません。)

 

 

第一、梅雨の最中、台風が来るなんて子供の頃は想像もできなかった。

台風は、210日(にひゃくとうか)、220日(にひゃくはつか)

つまり立春から数えて9月1日や10日頃襲来するものと決まっていた。

まさに気候変動が間違いなく起きている。

 

そんな中で、一昨日はじゃがいもの収穫を行った。

話せば長くなるが、数年前から地元の活性化を目指し、

ご近助の底力ドットコムと言う活動を立ち上げた。

ビジョンとしては3つある。

  1. 生涯現役社会
  2. 一生健康社会
  3. 地域ファミリー

この3つの理想の実現である。

経済活動とボランティア活動を融合した

コミュニティビジネス(ソーシャルビジネス)を実践している。

 

そして実際の活動として軌道に乗って来たのが、

新鮮野菜ガレージ販売(マルシェ)である。

地元に、EM家庭菜園の会があり、100人以上の大所帯であり、

定年後、畑を本格的にやっている人がごろごろおられるので、

その生産物の流通を考え実現した。

毎週金曜日に自治会館前のガレージを借りて行い、

わずか30分だが大盛況だ。

 

こだわりがある。

  1. 除草剤一切不使用
  2. 農薬一切不使用
  3. 化学肥料一切不使用

「食は命なり」と言う信念があり、何としても次世代の子供たちには、伝えたい。

 

有用微生物だけで、ここまでおいしく健康な野菜がつくれることに感動を覚えている。

 

次の一歩として、近くの農家の人から耕作放棄地を借り、

ご近助の底力ドットコムの本部農園として、

健康野菜の王様ヤーコンを中心に作付けを行っている。

 

こだわりを実現しようとすると作業は大変だ。雑草との戦いである。

手作業で抜いている。とは言うものの、本当は雑草も大地を肥やすために

大いに役に立ってくれていることがわかって来た。

雑草さん、ありがとうと言う気持ちである。

 

じゃがいもの話に戻ろう。

ごろごろ植えと言って、1個もしくは、1個のじゃがいもを3、4等分して

それを土の浅いところへ、ごろごろ置いて行っただけで今回は作付けした。

そしてマルチと言うビニールシートを敷き、

しばらく雨露をしのげるようにしただけなのに、

何と豊かな恵みを与えてくれるのだろう。

一つの種芋から大きく育ち、じゃがいもがごろごろ出来ているのである。

 

私の人生体験に農業はなかったからまさに感動である。

大きな芋が、かわいい芋が、多い時には7,8個なっている。

さらにこのかわいい芋が、次の種芋になるのだから、まさに一粒万倍である。

この事実を目の当たりに見ると、宇宙に満ち満ちあふれている生命力のすごさに

心が振るえる。

 

素晴らしい!これが大自然の恵みと言うものだ。

[わくわく成功講座 No.274]