今、アメリカに在住の友人と新規事業を画策している。
その友人との共通認識は、日本人はいかに人の目をはばからず、
自分の意見を言う人が少ないかと言うことだ。
歌手のアグネスちゃんが、自分の体験を踏まえ、
こんなことを言っていたのを思い出した。
日本の大学の授業風景は、先生が板書しながらたんたんと一方的に進めるのが常。
ほとんど質問もなく、学生はただ与えられたことをノートに黙々と書いて行くだけ。
ところがアメリカに留学した時に、大いにカルチャーショックを受けたそうだ。
最初の授業では分厚い本を与えられ「学習して来なさい」と告げられただけ。
そして2回目以降は「何か質問は?」と先生は聞いて来るだけ。
それに対して生徒がガンガン質問し、先生が答え、
他の生徒がまた質問して、喧々諤々。
コミュニケーション能力は、どちらが育つか一目瞭然である。
そう言えば、こんなショートストーリーがある。
いろんな国の人が乗った豪華客船が、今まさに沈没寸前になった。
船長の指示により、まず子供と女性を先に救命ボートに乗せることになった。
その時に、おのおのの国の人に対する口説き文句があると言う。
イギリス人に対しては「あなたはジェントルマンです」
ドイツ人に対しては「規則ですから」
アメリカ人に対しては「あなたは英雄になれます」
それに対して日本人に対しては、何と言えば最も効果的だと思うか?
そう。「皆、そうしていますから」
そう言えば、交通標語で最も有名なのが「赤信号、皆で渡れば怖くない」
皆横並びで一緒にと言うのも悪くはないが、そろそろ自分の頭で考え、
自分で行動し、他人と堂々とコミュニケーションを取りながら、
生きて行かなければならない時代が来たことは間違いない。
[わくわく成功講座 No.273]
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