毎朝近所の森で、太極拳をやっていることは以前お伝えした。
太極拳は元々武道であるから、奥が深い。
ただし一人演舞だから、むしろ武道と言うより舞踊に近いかも知れない。
もともと思考先行型、頭でっかち人間の私にとっては、頭を空っぽにすると
とてもいい刺激となる。立禅に始まり立禅に終わるというのが、モットーである。
ゆったりした呼吸でゆっくりと舞っていると、心がだんだん静まり小鳥のさえずり、
風のそよぎ、木々の呼吸等々大自然と一体となり、とても気持ちがいい。
その後は、いろんなアイディアや智慧が泉のように湧いてくる。
もちろんやる気も元気も湧いてくる。
頭はつくづく空っぽにするものだと実感する。
そもそも禅の修業では、雑念を取る修行をやるが、これがなかなか難しい。
じっと座ってやる座禅は、凡人にはハードルが高い。
その点、ヨガや太極拳は動きがあるから、意識が散漫になりにくい。
動禅と言われるゆえんである。
前置きが長くなったが、先日「塚原卜伝」というドラマがあった。
真剣勝負の武者修行に出かけ、だんだん戦わずして勝つという真の剣豪の境地に
進化して行く、その過程がとても興味深い。
無心の境地の追求である。無心であるからそこには何のはからいもない。
それこそ自他一体の境地だ。
自他一体だから相手の動きが手に取るようにわかる。
何の心配もなく、苦悩もなく、恐れもない。まさに天地と一つの境地だ。
そんな境地に一歩でも近づきたい今日この頃である。
[わくわく成功講座 No.226]
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